Step2: RTSystemEditorの使い方と音声入出力コンポーネントのテスト

このステップでは、オーディオコンポーネントの動作テストを行います。

音声入力コンポーネントと音声出力コンポーネントを直接つないで、オーディオコンポーネントが正常に動作していることを確認します。

準備

  1. RT-SystemEditorが組み込まれたeclipseをインストールします。
    1. Ubuntuの場合、このページに書かれた手順に従ってください: http://openrtm.org/openrtm/en/node/945
    2. Windowsの場合、このページからダウンロードできるOpenRTM-aist-Pythonパッケージをインストールしてください: http://openrtm.org/openrtm/ja/node/932#toc3
  2. マイクとスピーカ(イヤホン、ヘッドフォン)を用意し、PCと接続します。
  3. rtc.confファイルを作成します。

RTCコンフィギュレーションファイル “rtc.conf” を作成します。作業ディレクトリ に、次のような内容のテキストファイル“rtc.conf” を作成し配置してください。

corba.nameservers: localhost:9876
naming.formats: %n.rtc
logger.file_name:stdout

Windowsの場合、rtc.confはインストーラが自動で作成してくれます。

  1. ネームサーバを立ち上げます。

rtc.confファイルでポート番号を指定したときは、指定したポート番号でネームサーバを起動します。(上記の例なら9876)

$ rtm-naming 9876
../_images/ss_run011.png
  1. RT-SystemEditorを立ち上げます。

RT-SystemEditorの基本的な使い方

音声入出力コンポーネントの起動とRT-SystemEditorの基本的な使用方法を説明します。

  1. AudioInputコンポーネントおよびAudioOutputコンポーネントを立ち上げます。

    Warning

    Ubuntuで使用する場合Uubuntuのバージョンにより立ち上げるコンポーネントを変更します。 Ubuntu9.10以降はPulseAudioInput、PulseAudioOutputコンポーネントを使用します。 それ以前のバージョンではPortAudioInput、PortAudioOutputコンポーネントを使用します。

    Ubuntu9.10以降の場合:端末上より以下のコマンドを入力してください。
    $ pulseaudioinput
    
    $ pulseaudiooutput
    
    それ以前のバージョンの場合:端末上より以下のコマンドを入力してください。
    $ portaudioinput
    
    $ portaudiooutput
    
  2. RT-SystemEditorを開きます。

    ../_images/ss_run03.png ../_images/ss_run04.png
  3. ネームサービス内の「ネームサーバを追加」を選択してrtc.confファイルで指定したネームサーバを登録します。

    (上記の例なら localhost:9876)

    ../_images/step2_6.png ../_images/step2_7.png
  4. 左上のアイコンをクリックし新規エディタ画面を開きます。

    ../_images/ss_step2_3.png
  5. ネームサービスビュー(左のパネル)のAudioInput(およびAudioOutput)をエディタ画面にドラッグ&ドロップして配置します。

    ../_images/ss_run06.png
  6. 配置したコンポーネントのデータポート同士を接続します。

    データポートのコネクタ部分をクリックして、

    ../_images/ss_run09.png

    そのままもう一方の端子までドラッグします。

    ../_images/ss_run10.png

    ドロップすると接続設定ダイアログが出現します。設定は変更しません。

    ../_images/ss_run11.png

    OKボタンを押すと接続されます。(コネクタの色が緑に変化します)

    ../_images/ss_run12.png

コンポーネントのアクティブ化と動作確認

  1. RTCをアクティブ状態にします。

“All Activate” ボタンを押して、すべてのRTCコンポーネントをアクティブ状態に遷移させます。

../_images/ss_step2_1.png

AudioInputとAudioOutputがアクティブ化し、オブジェクトの色が青から緑に変化します。

../_images/ss_step2_2.png
  1. 動作を確認します。

    マイクに音声を入力してスピーカに音声が流れることを確認します。

Step2ではオーディオコンポーネントのテストからRT-SystemEditorの基本的な使い方を説明しました。

Step3: 音声合成コンポーネントのテスト